こんにちわ!TAIKI です!今回はアメリカの教育の変化と考え方の変化をお届けします。教育と聞くと、学校をイメージすると思いますが今回は企業です。アメリカの大手テック企業、GAFA(Google, Apple, Facebook (Meta), Amazon, Microsoft)では、優秀な人材が企業間を活発に移動します。これは、日本では「転職が多い=不安定」と捉えられがちですが、実は教育とキャリアに対する根本的な考え方の違いに根ざしています。今回は、GAFA の事例から、企業が人材育成や価値創出で参考にすべき視点を探ります。

1. 自分の価値をつくる教育 ― リベラルアーツと学びの自由

アメリカの高等教育、特にリベラルアーツ教育は、特定の専門知識だけでなく、「汎用性のあるスキル」の育成を重視します。文系・理系を問わず、幅広い科目を横断的に学ぶことで、論理的思考、問題解決能力、コミュニケーションスキルといった、変化に強い土台を築きます。近年では、日本でもこの学部が取り入れられるといった動きがあります。
また、単なる座学だけでなく、現実社会の課題を解決するプロジェクトベース学習など、実践的な学びが多く設計されています。これにより、学生は「知識を得る力」よりも「新しい価値をつくる力」を養います。この「価値創出」を重視する教育こそが、その後のキャリアを自律的に築く土台となります。

2. 転職が当たり前になる理由 ― キャリアは「所属」ではなく「資産」

GAFA をはじめとするアメリカの大企業では、優秀な人材ほど頻繁に転職します。これは、日本のような終身雇用の文化がないことに加え、キャリアに対する価値観が全く異なるためです。
日本では「キャリアは会社に育ててもらうもの」という感覚が強いかもしれませんが、アメリカでは「キャリアは自分で構築するもの」という考え方が根付いています。会社は、自分のスキルや価値を最大限に発揮し、成長するための「プラットフォーム」と捉えられています。
より高い価値を生み出し、より大きな自己成長を望むなら、そのために最適な環境を求めて転職することはごく自然な選択です。アメリカにおいて転職は、自己成長のための能動的な「投資」であり、決して失敗ではありません。
企業側も、社員を「囲い込む」のではなく、「この会社にいれば常に挑戦できる」「最高の成長機会がある」と思わせることで引き留めます。もしも成長機会が停滞すれば、優秀な人材は迷わず次のステージへと移っていくのです。

3. 学び続ける文化が価値を生む ― 教育は戦略であり、福利厚生ではない

GAFA は、社員の教育を単なる「福利厚生」ではなく、企業価値を高めるための「戦略資産」と位置付けています。
例えば、Google には社内大学「Google University」があり、幅広い専門講座が提供されています。Microsoftは、学習プラットフォーム「Microsoft Learn」を通じて、全社員が自律的にスキルアップできる環境を整備しています。これらの取り組みは、企業が社員一人ひとりの価値を高めることが、そのまま企業の競争力に直結するという確信に基づいています。
市場やテクノロジーが目まぐるしく変化する現代において、企業がその変化に対応し、常に最前線に立ち続けるためには、社員が継続的に「学び直し(リスキリング)」を行うことが不可欠なのです。教育への投資は、未来の事業成長を確実にするための重要な「エンジン」なのです。

4. 人が動いても、価値はつながる ― 人材流動 × 教育文化が生むイノベーション

GAFA のような企業が、活発な転職文化の中にあっても持続的にイノベーションを生み出し続けられるのは、この「教育」と「人材流動」が組み合わさった独自のサイクルがあるからです。
このサイクルを支えているのは、以下の要素です。

  • 常に最前線の知識を持つ人材:学び続ける文化が、常に最新の知識とスキルを持った人材を育てる。
  • 価値創出力:特定の企業に依存しない、自律的な「価値創出力」を持つため、どの環境でも力を発揮できる。
  • 変化への恐れがないマインド:環境を変えることで自己の価値を最大化することに恐れがない。

その結果、GAFA では人材が企業間を移っても、社会全体としての知識や技術の蓄積・共有が進む構造が生まれています。一人の人間が複数の企業で得た知見や経験は、次の企業でも活かされ、さらに新たなイノベーションの種となります。

まとめ:教育こそが人材戦略の中核

GAFA に学ぶべきことは、教育と人材戦略が不可分であるという点です。

  • 社員の学び = 企業の競争力
  • 自律的なキャリア形成 = 新しい価値の創造
  • 転職文化 = 学びと成長を止めない仕組み

こうした考え方が根底にあるため、個人は「学び続ける覚悟」を持ち、企業はそれを支援する投資を惜しみません。教育とは、社員を強くし、企業を柔軟にし、市場に対して未来をつくる力を持たせる「戦略」なのです。日本企業も今後、人材戦略の軸を「囲い込み」から「育成・学習機会の提供」へとシフトしていくことがグローバル化を進めるために必要となるでしょう。

参照元

Google overhauls internal learning platform to focus on AI, 'business priorities'