
システム開発の歴史は、技術進化とともに常に変化してきました。その始まりは、1970 年代に登場した「ウォーターフォールモデル」。要件定義、設計、実装、テスト、運用といった工程を段階的に進める開発手法で、各工程が完了しないと次に進めないのが特徴です。大型の業務システムや官公庁案件など、事前に仕様が明確な場合には効果的でしたが、変化に弱く、一度決めた仕様を後から変更しにくいという課題もありました。
2000 年代に入り、そうした硬直性への反省から注目を集めたのが「アジャイル開発」です。これは短い期間で反復的に開発と検証を繰り返すことで、顧客のニーズや仕様変更に柔軟に対応できる手法です。特にスクラムや XP(エクストリーム・プログラミング)といったフレームワークが多くの現場で採用され、ユーザーとの対話を重視する姿勢が開発のあり方を大きく変えました。
さらに近年では、DevOps という考え方も一般化しました。これは開発(Dev)と運用(Ops)の連携を強め、継続的インテグレーション(CI)や継続的デリバリー(CD)を実現することで、素早く・安全にリリースできる体制を築くアプローチです。クラウドの普及とともに、インフラのコード化(Infrastructure as Code)や自動化も進みました。
そして現在、次の変革の中心にあるのが AI の活用です。コード生成やテストの自動化、仕様レビュー、UI の提案など、かつて人手に頼っていた作業を AI がサポートし始めています。GitHub Copilot や ChatGPT といったツールが、日々の開発に溶け込みつつあります。
私たちは今、アジャイルや DevOps のその先、AI によって加速される“未来の開発”への入口に立っています。変化に適応し続けることが、開発者にとって最大のスキルとなる時代が、すでに始まっているのです。


